tsuno流野球論

NPBのデータをもとにした、投手についての考察記事を主に書いていきます。

選手の未来を守るために。(球数制限について)

新潟県高野連による球数制限の導入をきっかけに、日本高野連が設けた「投手の障害予防に関する有識者会議」の第一回が本日開かれました。実態を把握し予防策等の検証を行うことを目的とする会議。球数制限導入の可否や選手たちの現状を把握することで、高校野球が大きく変わる第一歩を踏み出したと言えそうです。

 

個人的な意見としては球数制限は賛成ですが、ただ試合のマウンドでの球数のみがカウントされるという仕組みでは全く意味を成さないと考えます。

ブルペン投球から管理すること、ピッチングをしない日を設けたりすることも必要ですし、ひとりひとり骨格から体のつくり、頑丈さ含めて違う中でどのようにして故障を防ぎつつ技術・体力を向上させていくのか。指針を作るとともに各カテゴリー、選手に合ったものを指導者も模索しながら取り組んでいくことが必要だと思います。

逆に投げる量を減らしすぎることも、反動を生み負担を大きくしかねないので周りの筋肉を鍛えることや体に極力負担のかからない投げ方、体の使い方を考えることも必要なのかなと。

骨や体のつくり、歪みが起こりやすい部位や一連の動作における筋肉・骨・関節にかかる負荷なども検証して選手と指導者双方が体の状態を把握していくことも重要でしょう。

これからどのような流れになるのかはわかりませんが、選手の未来を守るため怪我をさせないことと技術・体力を向上させることの両立を進めていくために、選手と指導者がこまめに意見交換し考えることのできる環境を作ることもまた必要ではないでしょうか。