tsuno流野球論

NPBのデータをもとにした、投手についての考察記事を主に書いていきます。

5/27 ヤクルトー中日 個人的感想と捕手のリードについて。

中日ファンとしては嬉しい、今季初の同一カード3連勝。しかも神宮球場においては6年ぶりとのこと。

 

そんなこの試合をところどころ見ていた中で勝負所でもあった、5回のモヤHRの打席について。高梨自身がストレートで抑えられる気がしなかったのか、フォークの多投。そして最後ストライクゾーンのフォークを捉えられてしまうわけですが。

 

モヤはその前の球、ストライク→ストライクの高さ、ボールのコースを振ってファール。芯で捉えたファールと感じたものの、それを見た中村悠平は「コースを広く」というようなジェスチャーをしてインコースを要求。あのファール、そしてこれまでのモヤのやられ方を考えて同じコース、もしくは甘いコースでも捉える確率は高かったのでは…と思っただけに「優先度は高さ>コース」と考えて、要求としては「とにかくワンバン、叩きつけても構わない」という考え方のほうが投手心理としてもまだ楽だった気が。ただどちらにせよあの状態の高梨で一つアウトを取ることの厳しさはあったと思いますし、ストレートの要求で頷けたかも疑問である以上、一番は替えるタイミングを誤ったということ。これまでに勝ち負け問わず良い投手をつぎ込み続けたツケが来ていると思いますね。

 

リードには正解がなく、悪ければ捕手の責任といわれてしまうような損な役回りが多い現状。それでも五感を駆使して投手の波長を感じて、抑える確率をあげるしか。

外部がとやかく言うのではなく、一番は投手が信頼を置けるかどうか…極論でいえば捕手は壁でも構わない。重要なのはベストを引き出せる環境をグラウンドで作れるかということだと思いますし、こればかりは監督でも不可能で最も重要なポジションといえる所以なのでは。投手が投げる直前、最後に見る味方は捕手。だからこそ最高の結果を出せる確率を一番上げられるポジションであると考えます。