tsuno流野球論

NPBのデータをもとにした、投手についての考察記事を主に書いていきます。

ブルペン調整と登板前の動き 今と昔の違いは?

今では当たり前になった、セットアッパーとクローザーを筆頭としたリリーフ投手の運用。

その中で気になるのがマウンドに上がる前のブルペンでの調整。

まずは試合前にアップをして軽く肩を作ったり。

そして試合開始後は状況に応じて立ち投げ、ブルペン投球を開始。

実際投げるような展開になって、出番が近くなったところで改めてブルペン投球。

これがマウンドに上がるまでの一連の流れ。

 

チームによってブルペン投球は直前の一度で終わらせるところもあるらしいしこれはあくまで一例。

ただ、どちらにせよ複数回肩を温めていることと、精神面もまたマウンドに向かえるように整えているということは事実。中6日、試合前から登板が決まっていてそこに合わせて心身を整える先発投手に比べ、まず投げるか投げないか、そして投げるのであればいつどんな展開で投げるのかある程度のところにならないと分からないリリーフ投手は心身ともに負担の大きいポジションであるといえるでしょうし、トータルでいえば下手したら先発投手よりも多い球数を投げているのではないでしょうか。

 

同時に高校野球等で言われはじめた球数制限にも、このブルペン調整などは引っかからないと考えると、どのようにして投手の怪我を防止するか、というのはこのブルペンの段階から注意する必要があるのではと思ってしまいますし、どのくらいの球数でブルペン投球を済ませマウンドに向かっていったのか、どのくらいでマウンドに向かえる状態に持っていけるのかは選手それぞれ違いがあるところだと思います。

 

そういった中で個人的には、昔の投手がどのようにしてマウンドに向かうまでの調整を済ませていたのか、ということが気になります。

 

単純にフィジカルが強かっただけではないと思いますし、何か昔のことを調べることで今の調整にも生きてくる部分があるのではないかと。選手それぞれ調整法は違ったと思うので、その一つ一つを参考に各選手にあったものを見つけ出す手掛かりにしていくことが、投手の怪我や不調を防止・軽減する手助けになるのでは。