tsuno流野球論

NPBのデータをもとにした、投手についての考察記事を主に書いていきます。

MLBのホームラン増について考える。

今シーズンのMLBにおいて本塁打の増加が話題となっていますが、その要因として

「投打のスピードアップ」

が考えられるのではないかなと。

投手のスピードが速くなれば、振り負けず芯でとらえた場合遅いボールより当然遠くに飛ぶ。

打者のスイングスピードが上がればボールをより遠くへ飛ばすことができる。

 

この条件を踏まえたうえで今起こっている「フライボール革命」が重なると、

「強く、スタンドに刺さる感じでボールを捉えるスイングをする」

この考え方が浸透した結果が今のホームラン増なのでは。

同時に増えている三振については、打者がスイングを始めるポイントより手前で変化が始まるボール(例としてスラットと呼ばれるような球)が増えたことが要因ではないでしょうか。100マイルが平均的な水準となり96マイルの変化球がある、なんて投手に対しては打者も目付けをだいぶ投手寄りにしないとついていけませんからね。

 

現状はステロイド時代をなぞるかのような「ホームランか三振か」という戦いになってしまっている気がするだけに、ここでどのようにしてコンタクト率の高い打者や塁上で投手を乱しつつたくさんホームを踏める打者が出てきて革命を起こしていくのか、個人的にはすごく楽しみにしているところです。