2018 パ・リーグ規定投球回数到達者版 おさらい&考察
セ・リーグをまとめ、ようやくパ・リーグのほうもまとめることができたので紹介を。
まずは防御率。
1.岸(楽) 2.72
2.菊池(西) 3.08
3.上沢(日) 3.16
4.マルティネス(日) 3.51
5.西(オ) 3.60
6.則本(楽) 3.69
7.涌井(ロ) 3.70
8.多和田(西) 3.81
9.山岡(オ) 3.95
セ・リーグと異なり到達者9人中8人が日本人。ただ左腕が菊池のみというのは不安要素で、国際試合における日本の弱点である左腕不足を露呈している気がします。
ちなみにセ・リーグも日本人左腕は東(横)のみ。外国人を含めてもガルシア(中)、ジョンソン(広)の3人と先発型左腕の台頭が両リーグ通じて望まれるところですね。
ではここから独自考察。
上記9名の打者一人当たりの球数から。
一位から順に
マルティネス 3.78
多和田 3.81
菊池 3.83
西 3.91
上沢 3.98
涌井 3.99
山岡 4.02
則本 4.06
岸 4.08
ここで群を抜いているのはマルティネス。3.78という数値はブキャナンと遜色ありません。多和田、菊池の西武コンビも一人当たりの球数は少なくなっています。
リリーフに不安のあるチームにとって、こうして少ない球数で勝負できるのはイニングを稼ぎやすくなる要素ですしありがたい限りですね。
一方で岸、則本の楽天コンビは球数をかけて抑えています。
17シーズンと異なりリリーフで苦しんだチームにおいて、もう少し長いイニングを…と思うだけにこういったところも厳しい戦いを強いられた要因でしょうか。
安定してイニングを稼げた、計算できた投手である則本が今季手術で前半戦の復帰は絶望。復帰までの期間、総力戦で戦っていくとともに救世主の台頭が望まれるところです。
上記の表を踏まえたうえでの1イニング当たりの球数。
1.菊池 15.3
2.マルティネス 16.0
3.岸 16.0
4.多和田 16.1
5.上沢 16.1
6.西 16.3
7.涌井 16.7
8.山岡 17.1
9.則本 17.1
DH制の有無という点で差が生まれるので一概には言えないところですが、菊池がずば抜けて少ないことが見て取れます。この数値だけ見れば菅野よりも上。
MLBの短い登板間隔に対応するためにも、こうして長いイニングを少ない球数で乗り切れれば年間通じてローテーションを守り切ることができるのではないでしょうか。
マルティネスはともかく一人当たりの球数が多かった岸はイニングで見てみると、そのマルティネスと同じ球数でイニングを乗り切っています。
というのもイニング当たりの打者数が両リーグベストの数値(3.93人)。
一人当たりに球数をかけてもその分抑えているので、結果球数が少なくて済むということが言えます。
そして、則本、山岡の二人は表記の通り。西、金子が抜けローテーションの柱として期待される山岡は安定してゲームを作ることと、長いイニングを投げられるようになることが必要でしょう。
次は改めて両リーグの投手を比べてみて考察を進めていきたいと思います。