tsuno流野球論

NPBのデータをもとにした、投手についての考察記事を主に書いていきます。

2018 中日ドラゴンズ 投手陣壊滅の要因を考える

オープン戦もいよいよ明日で終わり、3/29から143試合のペナントレースが始まるわけですが昨年、中日はリーグ5位で連続Bクラスの球団最長記録を6年に伸ばす不本意なシーズンとなりました。

先発防御率は4.06と決して悪くはないものの問題と言われたのがリリーフ陣。

勝ち試合を落としたこともそうなのですが、リリーフ陣の不振には先発陣の責任も必ずしもなしとは言えません。もとより泣き所と言われていたにもかかわらず、先発陣が長いイニングを投げられずそのしわ寄せがきた、とも見ることができます。

その象徴となるのが、先発投手が6イニング持たなかった試合がなんと56試合。

そのうち、5イニング以上6イニング未満の試合は38試合、平均の球数は96.5球とイニング平均での球数の多さ、そして昨年の森監督の継投の早さが重なったことが要因だと思われます。

ここまでのオープン戦では、幸いリリーフ陣が枚数もある程度豊富で結果も残っていることから昨年ほどの不安定さは解消されるでしょうが、先発陣も長いイニングを投げられるよう工夫をしていかないといけないでしょうし自らの手で白星をつかむことはできないと思われます。

ちなみにイニングごとの球数ですが100イニング以上投げた4投手で、ガルシアが16.4球。吉見が15.1球と少なくまとめているのみで残りの先発陣、小笠原が17.1球、笠原が17.5球。6イニングで考えれば吉見は90球、小笠原・笠原の二人はともに100球を超えます。このデータもあくまで平均値、良いときは少なく済ますことができるでしょうが与四死球がともに吉見の2倍という数値はさすがにいただけないのでは…。

昨年の森監督も話していた与四死球の減少、今年こそ少しでも減らして有利なカウントで勝負をしていくこと、同時に早打ちを誘発させることが先発投手としてイニングを稼ぐには非常に重要な部分だとみています。

リリーフ陣にしわ寄せがいかないようにどう先発を運用し引っ張ることができるのかもまた今季のキーになる部分でしょう。