tsuno流野球論

NPBのデータをもとにした、投手についての考察記事を主に書いていきます。

NPB

2019中日投手成績振り返りと2020個人的期待選手

2020年の春季キャンプも始まりましたが、今更ながら2019年の中日投手成績を考えて個人的に期待したい選手を。 ここ数年言われていた四死球を選べない・出してしまう傾向があると思っていたドラゴンズ、2019シーズンは圧倒的に選べないということは変わらない…

引退試合の是非とは?

シーズンも終わりましたが、このシーズン終盤、とあるブログ含め所々で引退試合についてのことが話題になっていたように感じました。 相手に花を持たせる、というか一応の配慮をしている、というような風潮も見え隠れしているのでは…という人もいるようです…

国鉄のエースであり続けた男、金田正一 追記

tsuno2no.hatenablog.com 過去にこんな記事も書きましたが、改めて金田正一投手の特集を。 金田投手は個人的に最も尊敬する左腕投手ですので、もう少しそのすごさを掘り下げていきたいと思います。 金田投手の国鉄時代の15年間での成績は814試合に登板し、(…

中日ドラゴンズ 前半戦総括

7/10の広島戦に2-1で勝利し、借金6という状態でオールスターブレイクを迎えるドラゴンズ。これで4連勝フィニッシュ。 ということで、この前半戦を総括です。 開幕から5割近くをうろうろする中、ついに久しぶりの貯金も経験。その後平田選手の離脱やゴールデ…

叱ることの意味、そして指導者の役割とは。

近頃話題になったプロ野球における公開説教とやら。 正直、怒る必要なくない?結果は自分の評価や年俸、クビや立ち位置に関わるだけなのだから。 監督や指導者はグラウンドに直接介入できるわけじゃないし、オーダー・ベンチ入りメンバーを送り出した地点で…

投手の球速アップと怪我は結びつくか

近年、アマチュア野球などにおいても投手の怪我や慢性的な痛みを持つ選手が多く感じるようになりました。自分が学生だった時にも肩を壊したり腰に故障を抱えていた選手がいましたが…リトル・シニアの段階の年齢でも故障のリスクは年々増加しているように感じ…

TJ手術の恒常化が進んでるのはなぜだろうか?

MLBだけでなく、今ではNPBでも一般化したTJ(トミー・ジョン)手術。 投手の肩・肘への負担は避けられないものではありますが、現在の球速アップがより負担を大きくし身体が悲鳴をあげる要因になっているのではないでしょうか。 手元で大きく曲がる変化球や100…

「セイバーメトリクスの落とし穴」を読んで。感想と私見

先日読了した、お股ニキさん(@omatacom)の「セイバーメトリクスの落とし穴」を読んでみての感想を。今の野球のトレンドやこれからのこと、そして野球とビジネスの関係性といったところまで読んでいて納得のいく部分が非常に多いという印象を受けました。 特…

私見 日本における審判は裸の王様である。

久しぶりの更新ですね。 今日もまた個人的な意見を述べていきます。 今回は審判について。 今更の話ではあるのですが、4/21のナゴヤドームでの試合の際の一連のプレーにおいて審判団の話として「この判定に不満があるのであればリクエストを使用してください…

雑記 NPB 規定投球回数の怪

またしても先日の日記から。 tsuno2no.hatenablog.com 金田投手の一年目の成績、国鉄の試合数は138に対して金田投手の投球回数は164回2/3と今の基準であれば規定投球回数に乗る数字なのですが、この年のセ・リーグの規定投球回数は180回。翌年は107試合に対…

雑記 真のエース、稲尾和久。

今回取り上げるのは西鉄ライオンズ一筋で活躍した稲尾和久投手。 その中でも、入団し新人王を獲得した1956年から故障をするまでの1963年までの8年間にスポットライトを当てていきます。 稲尾投手が活躍したこの8年間、西鉄は7度のAクラスに4度のリーグ優勝、…

雑記 国鉄スワローズは金田正一である。

最近過去のプロ野球について調べているのですが、個人的に目を疑うような成績を残している、尊敬できる方を今回は題材に。 1950年、2リーグ分裂に伴って結成されたチーム、国鉄スワローズ。 サンケイを挟んで今のヤクルトスワローズとなっていきます。 その…

私見 プロ野球の歴史を伝えることとは。

これは昨年のこと。 過去の野球、功績、礎となるものを作った方の一人である根本陸夫氏について掘り下げられた本の記念トークショーに参加。 個人的には過去の野球観、GMやスカウティング、人材育成などその考え方が現代に通ずるものがありそうな気がする。…

今シーズンのトレンド?? イニング途中での投手交代

昨日の地点で開幕から6カードを消化。 各チーム、16~18試合を戦ってきていますが、今シーズン個人的に気になっているのがイニング途中での投手交代です。 昨年までの合計数などはまだ調べていないのですが、今シーズンにおいては4/18現在で55例。 セ・リー…

雑記 4/18 ヤクルトー阪神 選手休養の是非

ニュースやらで見たものではありますが、4/18のヤクルトー阪神戦において、4回終了時で大量のビハインドを背負っていたこともあり、ヤクルトが山田・青木・バレンティンの主力3選手を交代させたことが議論になっているようで個人的な意見を。 この試合、阪神…

開幕から一回りして…続き。 パ・リーグでの先発の役割から。

先の記事で書いた、開幕から一回りしてのセ・リーグの先発、そして投手陣の結果に続いて今回はパ・リーグについて書いていきます。 それでは先発投手についた星の数。(後ろの数字はチーム成績) ソフトバンク:7勝1敗(9勝4敗2分) 楽天:4勝3敗(8勝5敗1分) 日…

開幕から一回りして…続き。 セ・リーグでの先発の役割から。

一昨日で各チームとの対戦を一回り終えたプロ野球。(NPB) 前回、中日のみについて書きましたが、今回はセ・リーグでの先発投手についての結果からリリーフ陣の戦いぶりについても書いていこうと思います。 それでは先発投手についた星の数。(後ろの数字はチ…

開幕から一回りしての中日ドラゴンズ投手陣について。

昨日でセ・パ両リーグとも各チームとの試合が終了しました。 14~15試合を終え、スタートダッシュに成功したチーム・伸び悩んだチームと別れましたが、 セ・リーグでは広島が最下位、パ・リーグでは楽天の躍進が特に目立ったと思います。 また、自分の贔屓チ…

雑記:「盗塁」とは。それとついでに。

昨日、とあるトークショーに参加した際に一瞬「甲斐キャノン」についての話が出たのですが、そこで捕球後の二塁送球の早さが長けているという結論になったのがいまいち納得いかず、帰路の中で盗塁阻止における要素について改めて考えてみました。 まず盗塁に…

開幕から5試合を終えて。

今日で開幕から5試合が経過。パ・リーグは3連戦の先発をまとめてみましたがどうにも要領を得ない感じになってしまった気がしますのでリーグ問わずこの5試合でまとめてみました。 ということで、この5試合、12球団で合計60人が先発のマウンドに立ったわけです…

2019NPBペナントレース 先発の価値?

今回、開幕三連戦を含めて見たここまでの個人的な感想。 ・総じて継投が早い ・どのチームもリリーフの使い方をテストしている こんな印象を抱きました。 また、イニング跨ぎもそれなりにあるのだろうということも感じられました。 というのも開幕ローテーシ…

開幕3連戦の先発・球数・継投を考える パ・リーグ編

さて、2019シーズンが開幕し、最初の3連戦が終了しました。 そこでまず今回はこの三連戦での先発投手と継投について振り返ります。 先発投手名、イニング数、球数の順で書いていきます。 まずは日本ハムーオリックス。 勝敗は初戦から日本ハム、引き分け、日…

昨日の試合(横浜ー中日)にて個人的な推しポイント

昨日の開幕戦、横浜ー中日。相変わらずの救援陣で無残な大敗をしましたが、一番は早めに笠原を降ろしたということにつきます。リリーフ勝負では今年も勝つのは厳しいと一ファンとして踏んでいただけになぜあの策をとったのかが疑問でなりません。 たらればを…

雑記 2019.3.28 中日ー広島@ナゴヤ球場

見に行ってきました。 しかし、根尾効果すごい…春休みとはいえ観客の多さにびっくり。 今まで何回かナゴヤ球場には来たことがあるものの、この人数の多さは初めて見ました。こうしてたくさんのファンが来るようになった、というのはやはり嬉しいものです。 …

2018 中日ドラゴンズ 投手陣壊滅の要因を考える(続き)

昨年のドラゴンズはとにかくリリーフでひっくり返される試合を幾度も見てきました。 その中で今回調べたのは先発投手に白黒がつかなかった試合(逆転などで白黒が消えた試合も含む)の成績。 先発が5イニング以上投げたケース:38試合11勝25敗2分 先発が5イニ…

2018 ソフトバンク 規定投球回数到達者ゼロの中で

先日の日記にて中日ドラゴンズは6イニング未満の試合が56試合ということを調べたのですが、昨年の日本一チームソフトバンクはさらに多く先発が6イニング未満の試合が62試合。しかし違うのは5イニング以上で先発投手に勝敗がつかなかったのが31試合、そして、…

2018 中日ドラゴンズ 投手陣壊滅の要因を考える

オープン戦もいよいよ明日で終わり、3/29から143試合のペナントレースが始まるわけですが昨年、中日はリーグ5位で連続Bクラスの球団最長記録を6年に伸ばす不本意なシーズンとなりました。 先発防御率は4.06と決して悪くはないものの問題と言われたのがリリー…

2018 ソフトバンク 西武との相性とCS突破の要因(?)

さて、西武がソフトバンクに対する一抹の不安を持っていた中、対するソフトバンクの先発投手陣について迫ります。 西武との公式戦25試合にあって、先発した投手は12人、最多は千賀・石川柊の6試合でそれぞれ3勝3敗、3勝2敗とほぼ五分。 先発全体の成績でも10…

3/12 教育リーグ 東京ヤクルトー横浜DeNA @戸田球場

今回は雑記。 この日は用事まで時間があったため戸田球場へ。 教育リーグなのでスタンドも無料で開放、戸田球場ははじめて来ましたがグレードの高い草野球の球場という印象でした。シーズン中はスタンド内有料なんですよねこれ…。 外の芝生で見てるぶんには…

2018 埼玉西武ライオンズ リーグ優勝の要因(?)つづき

前回の記事にて対ソフトバンクと他球団に対しての、一部投手陣の顕著な先発機会の差を述べましたが、投球内容の違いについてはどうなのだろうか…ということで検証します。 先発投手が5イニング未満でマウンドを降りた試合数 対ソフトバンク 7試合 対日本ハム…