tsuno流野球論

NPBのデータをもとにした、投手についての考察記事を主に書いていきます。

私見 プロ野球の歴史を伝えることとは。

これは昨年のこと。

過去の野球、功績、礎となるものを作った方の一人である根本陸夫氏について掘り下げられた本の記念トークショーに参加。

個人的には過去の野球観、GMやスカウティング、人材育成などその考え方が現代に通ずるものがありそうな気がする。著者や周りの方からいろいろな裏話などを聞き、得たものを少しでもその先の世代へと伝え生かしていきたいと思い行ったものの…行った際に覚えたのは微かな違和感。もちろん聞きたいと思っていたこと、根本陸夫とはどんな人で球史においてどう動いていたかという話がメインではありましたが...なにか登壇者(著者)と参加者の一部の、ある種内輪でのトークになっている印象が否めず、どのような思いでこの本を書いたのだろうかという疑問を覚えました。

自分たちの世代や、知ってるような周りの人たちに伝わればそれで満足なのかと。

わざわざトークショーに足を運ぶような人たちだから半ば内輪のような話でもいいか、と考えたところもあるのかもしれません。

僕は著者でもないし関係者でも全くない、所詮素人ですがこの根本陸夫という方の生き方、組織の動かし方やリーダー論をこうして直接著者から聞くことで多くの人に知ってもらい、これからの世代の教え方の一つの指針を示していくのが最終的な目標なのではと考えていましたし、改めて敷居の高さを感じ、これからもっと野球を知りたいと考えたり知識のベースとしていろいろなことを吸収していきたいという考えを持っている人たちにとっても行きづらい場所だと個人的に感じました。

いま本を書いているような方々はそれこそ80年代以前の野球を見てきたような方々がメインだと思いますが時が流れめぐる、その先に少しでも多くのものを残せるのか、伝えられることができるのか…と考えました。

過去の功績を現代的な指標で表したり考え方や技術、身体づくりなど今やこれからに生かすことのできる部分も当然あると考えているだけに、何か勿体無く物足りない部分を感じる時間でした。

 

そういった若干ネガティブな印象を持っていたなかで今月のヤクルトの本のトークショーに参加。ゲストに声優さんが来てのトークだったこともあり非常にライトで聞きやすい印象を受けました。中日ファンとしては神宮の話はトラウマでしたが…(苦笑

球団関係なしにFC特典の目覚まし時計の聴き比べだったり、時折コアなヤクルトの話があったり個人的にはものすごく面白かったし、これから野球の歴史を紐解くのはここら辺の世代の方々なのかと思うといろいろな発信の仕方があるなとも感じさせられる時間でした。

 

自分もまた何かしらの形で野球の歴史を紐解き情報発信していったり、もっとスポーツにおけるフィジカル・メンタルを含めた小中学世代からの向き合い方などを学び少しでも未来に役立てることができればよいなと思っています。

これからも少しでもいろいろな方から話を聞き、いろいろな意見から少しでも自分の中に取り入れ吸収し生かすことができれば。