tsuno流野球論

NPBのデータをもとにした、投手についての考察記事を主に書いていきます。

国鉄のエースであり続けた男、金田正一 追記

 

tsuno2no.hatenablog.com

 

過去にこんな記事も書きましたが、改めて金田正一投手の特集を。

金田投手は個人的に最も尊敬する左腕投手ですので、もう少しそのすごさを掘り下げていきたいと思います。

金田投手の国鉄時代の15年間での成績は814試合に登板し、(うち先発が488、完投が344)353勝267敗、勝率.569。そして国鉄はこの15年間で833勝1070敗41分で勝率.438。

なお、金田投手を抜いた国鉄の勝率は.311。

 

上記を見ても分かるように金田投手がいないと国鉄の状態はとんでもなく弱いと言え、15年のうち3度(1953.1955.1958)チームの半分以上の白星を一人で上げているシーズンがあります。

それ故か、離脱・不振が許されない状態の中でフルシーズン在籍した2年目から14年連続での20勝、200奪三振、300イニングかつ防御率リーグトップテン入りを達成。

 

また、当時の投手においては奪三振率が極めて高く、10年目の1959年は300イニング以上(304 1/3)を投げ、イニング数を上回る奪三振(313)を記録。

一シーズンで300イニング以上投げて「奪三振>イニング数」を達成した投手はほかに江夏の2度(1968.1970)のみ。

 

通算奪三振に至ってはNPB唯一の4000越え、2位の米田投手と500以上差をつけているところからも長きにわたって奪三振マシーンとして君臨していたこともうかがえます。

 

 

※データ参照・日本野球機構wikipedia